こもり

否定と肯定のこもりのレビュー・感想・評価

否定と肯定(2016年製作の映画)
3.6
ユダヤ人歴史学者デボラ・リップシュタット(レイチェル・ワイズ)vsホロコースト否定論者デイヴィッド・アーヴィング(ティモシー・スポール)な裁判ものinロンドン,ポーランド・アウシュビッツ収容所跡地,1994年-2000年 実話ベース
・イギリス版「貴殿は私の訴訟に耐えられるかな?」
・「表現の自由を妨げる判決という人もいる そうではない 私が闘ったのは悪用する者からその自由を守るためです 何でも述べる自由はあってもウソと説明責任の放棄だけは許されないのです」という台詞に感銘を受けた
・ホロコースト否定論者のまとまりのない主張(組織的なユダヤ人殺人命令はなかった、死者数はもっと少ない、ユダヤ人のために建てた殺戮施設はない、ユダヤ人の捏造だ、戦争で傷ついたのはユダヤ人だけじゃない、いつまでも騒ぐな、証言や証拠に信憑性がない)が従軍慰安婦は存在しないと主張してる人たちの切り口と同じで結構つらい
・本当にそういう類の人にしか見えないティモシースポールが素晴らしかった👏
映像綺麗 謎邦題 ポマール・レ・ゼプノ🍷🥃 ☕️ サンドイッチ 豚の血の腸詰め ベーグル アテナエウムホテル アーヴィング対ペンギンブックス・リップシュタット事件(歴史学者デボラ・リップシュタットが、ホロコーストはなかったとするデイヴィッド・アーヴィングの学説及び学者としての資質を著書内で完全否定したらアーヴィングがこれは名誉毀損だと出版社ともども訴えてきた事件 ホロコーストはあったのか、アーヴィングは自身の主張のために意図的に資料を改竄するエセ学者なのかなどが裁判の争点になった→2000年に判決確定) ツンデル裁判(エルンスト・ツンデルがホロコーストを否定するパンフレットを頒布し→1984年虚偽の報道をした疑いで起訴され→法廷でユダヤ人生存者の体験談を否定したりツンデルのホロコースト否定仲間のフレッド・ロイヒターがガス室での処刑を否定する『ロイヒター・レポート』を作成&提出したりしたカナダの裁判 ロイヒターレポートは証言としての価値が認められずツンデルは有罪、レポートを書いた件でロイヒターも訴えられたが言論の自由の観点から無罪判決が下った) デボラ(旧約聖書に出てくる預言者から命名、民の守り手) 英国伝統のトンチキカツラ 法廷弁護士リチャード・ランプトン(トム・ウィルキンソン) 事務弁護士アンソニー・ジュリアス(アンドリュー・スコット)