misty

否定と肯定のmistyのネタバレレビュー・内容・結末

否定と肯定(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます


ホロコーストはあったvsなかったでまさかの裁判沙汰になった実話の物語。いやーそんなこと、裁判にまでせんでも自明でしょと言いたくなるけど自明のことにしたくない石頭もおんねんな〜と、気の毒な人を観る2時間だった。アグレッシブなR.ワイズと相変わらず聞き取りにくいA.スコット。

こんな裁判があったことなんて知らなかったし、嘘だろ?!と思ったけど2000年代突入してからの話だし、何を今更まだそんなこと言ってる人いるのかね?!という驚きがすごかった。でも反ユダヤで閣下大好きさんにはムカつく事実は見んかったことにしたいんかな。ぐっと堪えたデボラ、よく頑張った。

ひたすらに沈黙するデボラと脇を固めて論破を断行する弁護士たちの法廷劇なんだけど、結局は最後の「発言の自由はあっても、ウソや説明責任から逃れることは許されない」という言葉にウッとくるものがあったね…君のことだよSNS…自分が言ったことに対しては責任持って立ち向かうべきなのだよ。

ただ登場人物が多くて、個々の掘り下げというか動機付けは足りなかったかな〜感はある。君と君いつそんなに仲良くなったの?とか、そんなこと君言ってたっけ?とか、デボラも最高のチームだった!とか、アレッ個人的な嬉しみは結局そこなの…?とか、ちょっと微妙にブレてるところはあったかな〜惜しい。

あとは「自分の良心を他人に委ねる」と決心したシーン、わたしにとってはあんまりパンチに欠けていたのでスルーしかけるところだった。これもまた難しい映画だったのでDVD出たらまた落ち着いて観たい映画ではある…
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