コーディー

否定と肯定のコーディーのレビュー・感想・評価

否定と肯定(2016年製作の映画)
3.9
個人の差別的思想は抑えられなくてもそれが表現の自由とイコールになってしまえば事実をも捻じ曲げられかねないという恐ろしさ、ホロコースト否定論をめぐる裁判を扱った実話を元にした映画。法廷での戦争ではなく冷静に無知や仮説を立証していく弁護団と沈黙のレイチェルが印象的。

‪修正論者側が名誉毀損で訴えてるってのも驚きやしイギリスは被告側に立証責任があるってのも驚きでした。研究の末、心から信じてるかもしれない間違っている事を非難するのは名誉毀損やけど〜な難しさ。もうここに感情は持ち込めないとデボラに沈黙を強いる弁護団の判断に痺れる‬。やっぱブロだね〜w

‪ティモシー・スポール演じる修正論者を見た目も思想もwかなり怪物的に描いてるので善悪の構図がハッキリし一方的な展開も多く法廷劇としてのスリリングさには欠ける。けどこの怪物原告を感情抜きにどう崩していくのか、トム・ウィルキンソン演じる弁護士との対決が良いですね〜抑えられず若干声を荒げるとこなんかカッコ良かったな〜

それにしてもスポール憎たらしい顔するね〜w最高でした!