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君の名前で僕を呼んでのbebemamaのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.7
本当に全てが美しかった…

そんな事件が起きるわけではない。
庭で食事して、果物食べて、お酒飲んで、音楽聴いて、水浴びして。
少し薄暗い室内から見える庭は、緑滴る明るい陽射し。
庭になる果物。
ピアノの演奏。
そのどれもが北イタリアの美しい風景とあっていて…
果物と水が、みずみずしく美しい恋の象徴。

そして、その中で、少しずつ少しずつ2人の中が縮まっていく。
感情が揺れ動く。
その、2人がまた、美しくて、男性同士とか関係なくなっていく。

誰もが思い出す恋。
そして、誰もが経験出来るわけではない永遠になる恋。

好きな人が自分を好きになってくれる。
それがどんなに素敵なことか!

帰る時に来た時に着ていた服が欲しいって、その言葉でもう…
お父さんの言葉にも泣けたなぁ…

ラストがもう本当に本当に素晴らしい!
駅での別れでは、エリオの顔が全然見えない、どんな表情をしているのか
それからのあのラストの
あの表情!
いろいろな感情が入り混じって…
誰もが、彼に感情移入して、泣いてしまうと思う。
彼の恋は永遠になった。
その永遠の恋を美しい映像と音楽で、そっと閉じ込めた感じがした。

深々と雪が降る…
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