本当に全てが美しかった…
そんな事件が起きるわけではない。
庭で食事して、果物食べて、お酒飲んで、音楽聴いて、水浴びして。
少し薄暗い室内から見える庭は、緑滴る明るい陽射し。
庭になる果物。
ピアノの演奏。
そのどれもが北イタリアの美しい風景とあっていて…
果物と水が、みずみずしく美しい恋の象徴。
そして、その中で、少しずつ少しずつ2人の中が縮まっていく。
感情が揺れ動く。
その、2人がまた、美しくて、男性同士とか関係なくなっていく。
誰もが思い出す恋。
そして、誰もが経験出来るわけではない永遠になる恋。
好きな人が自分を好きになってくれる。
それがどんなに素敵なことか!
帰る時に来た時に着ていた服が欲しいって、その言葉でもう…
お父さんの言葉にも泣けたなぁ…
ラストがもう本当に本当に素晴らしい!
駅での別れでは、エリオの顔が全然見えない、どんな表情をしているのか
それからのあのラストの
あの表情!
いろいろな感情が入り混じって…
誰もが、彼に感情移入して、泣いてしまうと思う。
彼の恋は永遠になった。
その永遠の恋を美しい映像と音楽で、そっと閉じ込めた感じがした。
深々と雪が降る…