のりちり

君の名前で僕を呼んでののりちりのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
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映画館鑑賞。

1983年というところが、ミソの作品。
きれいな景色の北イタリアの避暑地。
両親と17歳の少年が滞在している。
そこに父の知り合いの24歳の男子学生がやってくる。

一緒に行動しているうちに相思相愛であることを知る。
炎天下をサイクリングしても汗もかかないような夏。
きっと湿度は低いんだろうな~と思ったりしながら、2人を見る。

どんなに好きでも、当時はゲイが許される時代には少し早かった。
お互いをなぜ、自分の名前で呼ぶのかよく分からなかった私は、この世界のことが分からないのかな?と思ったりもした。
そして、別れ。
どんなに好きでも一緒には、いられない。

冬になって、彼からかかってきた電話で彼が結婚することを知る。
もう自分との恋愛はない。
悲しみ。
あんなにきれいだった景色は雪の中に閉ざされた。

時代が変わった20年後ぐらいに、彼らはまた会うことがあるのだろうか。
お互い、結婚したとしても、カミングアウトして、一緒に過ごすことができるのではないだろうか、と思って、観終わった。
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