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君の名前で僕を呼んでのsentakuonnaのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.0
うぉぉぉ予想外!響かないだろうと軽い気持ちで行ったら意外にも響いてしまった!

この設定に基づく登場人物に対しては、自分の個人的経験からは誰にも共感できなかった。これ自己投影?的な要素で共感できてたら更に響いてたと思う。
にも関わらず、意外にもとても良かった。響いたポイントは、最後一歩手前の旅行バス降りた後のシーンからお父さんの悟りまでだけど、これ「カメレオンマン 」にメッセージ似てる。(またしてもウディアレン病だけど、普遍的だから似てるんだもん・・)

光の種類と、それに対する音楽と衣装含むその他画の色合いとのやりすぎてない感が、程よくて予想を超えた。もっと、綺麗でしょ的な推しの強い映像かと思ってた。偏見陳謝。

クラシックの中で1番好きな曲のひとつであるsleepers awakeが前半で推されていたのも良かった点。


(備忘メモ)
・個人的には(超越してるから)LGBT全く関係ないと思った。究極のものが分かり易く伝わる最善の手段的な。
・響いたメッセージの私的解釈は以下の通り。書くと陳腐になって少しイメージと変わるけど自分の文章レベルでは限界!笑
→少なくとも、自分の中では、どんな感情や経験も殺すな。それは必ず深みに繋がるし、むしろそれが人格。
→宇宙レベルで運命はなぜかあって、何なら神はいて(この映画では善良とかがそれに当たるのかな?)もう全部決まってるのかもしれないけど、なるようにしかならない。ただそれは感情を殺すのと全く別。その瞬間の主観に基づく最善とも別。
→宇宙の中で絶対があるとしたら、それは愛。種類は問わず。
→本物?の絶対的愛は、この世のどんな形式や表面上の繋がりや目の前に広がる世界をも超える。
・どうでもいいけど、1983年感はなかった気がする…そしてオリヴァーの24歳設定はきつい気が。。笑
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