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猟奇的な彼女のkouのレビュー・感想・評価

猟奇的な彼女(2001年製作の映画)
2.5
《献身的に》
2001年に韓国で公開。日本では2003年に公開された。当時韓国ブームもあったこともあり、かなり周りで流行っていた記憶がある。職場の先輩に勧められ、今作を見た。ネットなどで見ると当時韓国で相当流行ったらしく、もともとはネット小説から書籍化、映画化まで進んだという。

物語は前半戦、後半戦、延長戦の三部に分かれる。前半戦はとてもコメディのタッチが強く、笑える内容になっている。後半から恋愛要素が強くなり、最後にはロマンティックなラストを迎える。

主人公は彼女に振り回され、それでも彼女の言動に付き合っていく。その献身的な様は、コメディタッチで書かれるが、とても感動的でもある。その姿がラストへつながっていくのだ。

例えば後半戦、僕としては主人公が彼女の事をお見合いの相手に話す場面にぐっときた。寛容し、そして理解し、思いやる気持ちがとても伝わってくる。その、報われなくても思い続ける、理解しようとし続けるという姿勢こそが今作の魅力なのではないか。

だから、微妙な関係の2人が別れなくてはいけなくなり、いつかの再会を胸に分かれる…という所で終わっても、とてもビターだが良いのでは無いかと思った。
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