Ryoko

レザボア・ドッグスのRyokoのネタバレレビュー・内容・結末

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

タランティーノ作品を見たくなるいちばんの理由は、バイオレンス描写でも男たちの無駄話でもなく、選曲の良さと音楽の入りのタイミングが絶妙なところにある。本作でもいちばん気に入ったのはそこかなぁ。
公開当時にタイムリーに鑑賞したのであれば衝撃を受けたのだろうが、今となってはタランティーノ作品だというバイアスを通して見てるからか、評判ほど感動はなかったように思う。
オレンジとホワイトが対照的。どんなに必死に悪を装っても根が善だった男と、情に厚い一面も見えるけどやっぱり悪だった男。近づいたように見えた2人の心が最後の銃声でプツと切れる。オレンジは警官だけに根が正義だから悪人にはなりきれず、それが命取りになった。ホワイトに最後に「警官だ」なんて告白をせずにすっとぼけてればもしかしたら命は助かったかもね(あんな血出てたら無理か) で、オレンジから告白を受け、引き金を引いてしまうホワイトは、やっぱり裏切り者には容赦ない、悪の世界にいる男なんだなと思った。
そして、ピンクが逃げる以外にも最後の最後にもう一捻りほしかった。
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