このレビューはネタバレを含みます
衝撃は確かにあった筈だけれど、待ち合わせ相手が遅れてやってきたくらいの、「来ないと思ってたよ〜」っていう安心が伴ってた感じ。期待していたものが見れて良かった。
「女は怖い」は女性への悪印象の押し付け、という意見を度々見かけるし、実際「怖い男」もいるのだが、どうだろう、今回の話はやっぱり「女子」でなければいけなかったし、そういう観客の存在も見透かした話だった。
オチ自体はある程度読めるものだけれど、それ以上に物語としての、期待に応えてくれた！という喜びが勝った。
女の子なのよ皆ね、みんなが望んだ物語を、みんなで作り上げたおはなしなんだよね〜
百合感は正直ちょっと気持ち悪ーいのですが、それを超える生々しさとか、諸々、観客の「理想」を詰め込んだんだな、って思いました。
清水富美加が最後「主人公」になってしまう、というのが、ランクダウン！した感じで残念なような、歓びのような。
脚本家、監督としての彼女に敵うものはいない、という流れだと思ったんだけれど…！
そこも含めて少女の危うさ、そして、結局は誰もこちらの「理想」を演じる枠から逃れられないところが恐ろしいよね！と思いました。またいつか、どこからか叛逆が起きることがあるのかもしれない
