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暗黒女子のkasmiのレビュー・感想・評価

暗黒女子(2017年製作の映画)
2.0
少女漫画によくある、あの笑っちゃうような非現実的な設定の学園がこの映画の舞台。ミッション系で女子校で金持ちしか通えない名門校、うら若き少女たちは「ごきげんよう」と挨拶を交わす。理事の娘がマドンナ的存在として学校の中心に君臨していて、選ばれし者しか入れない別棟で特別なクラブ活動をやっている。そこでは高尚な議論が繰り広げられ、紅茶とお菓子をいただく優雅な午後。
さすがに意図的だろうが、ここまで全部テンプレートだ。

百合か?と思わせるようなあからさまなサービスカットを挟みつつ、物語は各々の朗読という形で進んでいく。

全員歪んでてえげつない闇を抱えてて、それが絡み合って事件の真相に向かう結末は、綺麗だった。特に飯豊まりえの悪女っぷりは圧巻だった。そして馬場ふみかは終始気味悪くて良かった。裏切りが身を滅ぼす。

おとぎ話ではいつもお姫様は結婚して「めでたしめでたし」になる。そうやって「ふつうの女の子の幸せ」に落ち着くことは物語の終幕を意味するとしても、同時に「主役」がその輝きを失うことにすらなるんだろうか。
恋は、良くも悪くも、人を変えるからな。

玉城ティナちゃんは今作でも異次元級に可愛かったな〜〜!
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