Emi

二度めの夏、二度と会えない君のEmiのレビュー・感想・評価

3.3
青春、バンド、タイムリープもの
主人公智が想いを寄せる燐がこの世を去ってから数カ月、「この世には伝えてはいけない事がある」という罪悪感で立ち直れずにいた。そんな智の身にタイムリープが起こり、燐と初めて出会った半年前のある夏の日に戻る。あの時と同じように燐のバンドに参加した智は、燐が最後まで笑顔のままでいられるよう、自分の気持ちを押し殺すことを心に決め、文化祭に向けてバンドのメンバーとして再び燐との夏を過ごす。

後悔を抱えて生きる主人公のタイムリープ作品。
智のモノローグが多く、小説を読んでいるかのような感覚さえあった。
面白かったのは、主人公が『過去の通りに生きる』こと、そして唯一、『想いを告げないこと』の2点にフォーカスしていること。
過去を変えようとその時を改善すると思いきや、『意外と悪く無かった過去』を再現する。
ワンクールのドラマをギュッと2時間にまとめたような駆け足ムービー。
もう少し長い時間軸の方がそれぞれの人間模様が見えて面白くなったのではと思いました。
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