Emi

ライフ・イズ・ビューティフルのEmiのレビュー・感想・評価

4.3
戦争、ヒューマン、コメディ
1939年、ユダヤ系イタリア人のグイドは、小学校の教師ドーラに恋をする。彼の純粋さに惹かれた彼女は結婚を承諾。やがて可愛い息子も生まれ、3人は幸せな日々を送っていた。そんなある時、彼らに突然強制収容所への収監命令が下る。

何十年かぶりに鑑賞🎞
結婚、出産、叔父とのお別れなど大事なシーンほど多くを映さないイタリア作品。
イタリア版チャップリンとはまさにこのこと。
始まりから終わりまで、グイドの生き様が変わらなくて、別に硬派とか、女性を守る、とかではないのだけれど、こう言うのを「男らしい」と言うのかな、と思いました。
子を思う父として、最後に一眼好きな女性に会いたい1人の男として、最後までかっこよかったです。
最初はコメディ調に話が展開するも、おじさんの家のシーン、馬のシーン、街並みのユダヤ人批判の文字から次第に戦争色に情景が変わる様は秀逸でした。
ジョジョ・ラビットの時もそうでしたが、戦争が終わりを告げるシーンは突然やってくる。
毎日毎分ごとに明日死ぬのかなって考えていた環境から、突然ふとそれは終わり、実際は勝ったかどうかもわからず本当にこんな感じだったんじゃないのかな、とか考えさせられました。
粋なアメリカ戦車登場のシーンはパパが残してくれた最後のプレゼントと思うと感動。そして、お母さんとジョズエが再会するシーンもやっぱり感動。
私はたくさん考えさせられたのでめちゃくちゃ号泣、というわけではなく真剣に114分見て2分泣いた、という感じでした🙋‍♀️
いつまでも残る名作の一つ。
Emi

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