79

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版の79のレビュー・感想・評価

4.9
a brighter summer dayか。。。わたしこういうのすごい好き。時代と国とストーリーが完璧。1960年代の台湾なんて全然知らなかったけど、一気に引き込まれて大好きになった。

坂本龍一さん所蔵のスピーカーで観る、極音上映で観ました。上映前のトークイベントで、本作はなかなか説明されなくて分かりにくいと言っていて。4時間はかなり長くて、観ていた人も集中力途切れまくりだし、わたしも途中寝ちゃって。寝たせいなのか、それでなくても「うーん」と終わる感じなのかわかんなかった。でも自分的にはちゃんとオチがついて、掘り出したらキリないけど、それなりに理解もできたと思う。

中学生か高校生かわかんない、1人の青年 小四。まず、見た目がどタイプ。こんな学生おったら本当にモテるやろなー。小明かわいい。モテる設定だったけど、やっぱりモテる女は大変だな。。。本作も実際に起きた事件だし、日本でも高校生のガールフレンド殺害事件とか起きてるもんな…。

すごくかわいい映像だった。90年代にとられた60年代設定の台湾映画、最高にかわいい。カットがいちいち可愛くて、フィルムの色合いとか、音楽のセンスとか、素人感溢れる演技、全てが込められた映像が素敵。ずーっと観ていたくなる。個人的にはオープニングクレジットと、小公園でのコンサート?ライブ?。全世界で流行ったプレスリーなど実在の人物が登場するところや、当時の学生が揃いに揃って憧れた部分は、リアルな世代を描き出し、現実味が増す。
青春映画といえば〜にグイグイ食い込む。可愛かった。サブタイトル通り、まぶしいなぁ。自分の人生をちゃんと生きたくなった。

あと、エンドロールに度肝抜かれた。あんなカッコよすぎるエンドロール強烈だった。エンドロール割と凝ってることも多いし、いいと思うエンドロールも多いんだけど、強烈だったな。むちゃくちゃかっこいいけどな。切なかったな。

愛だったな。愛がすごい映画。疲れるけど、なんども見たい。
79

79