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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版のninekoのレビュー・感想・評価

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メタファー、メタファー、メタファー。馬鹿でも何かが託されていると分かる小道具と人間模様、光(=闇)、そして血。人物配置が途中まで分かりにくいこともあり、予習が足りなかったことをとても後悔した。映画スタジオに設置されたレールトラックの上をシャオメイが綱渡りのように歩いて行く場面、中盤のクライマックスである夜中の殺戮、あまりにも痛ましい刺突、様々なシーンが脳裏に焼き付いて離れない。こめかみが酷く痛むのは、休憩もなしに4時間の映画をぶっ通しで観たせいか? 本当にそれだけなのだろうか? こんな代物を他の作品と並べることなどできないし、僕ごときの天秤では好き嫌いの俎上にも載せられない。よって点数は測定不能。
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