このレビューはネタバレを含みます
予想以上にストーリー性のあるホラー。
イギリスに根強く残る人種差別的な部分に抵抗をしていたり、自身の行為への苦悩が描かれてたり、単なるB級スプラッターでは片付けられない映画。人間ケバブを作るまでに至る殺伐とした前半と、7年後繰り広げられる人間模様を描くパートの後半の構成でできてて、非常に面白かった。
以下印象に残った点
・かなり細切れに挿入されるチャプタータイトル
・スプラッターシーンはかなり本格的。
・酔っ払いや社会に迷惑をかけている人間を積極的に殺害し、自身を正当化する主人公。しかし殺す時には饒舌になったりいたぶったりして、酒や女で発散できない苦しみを殺人の際に発散している描写
・気になった女性へは人肉ケバブではなく別の料理を提供するシーン
・最後に今まで殺害してきた人間のように路上で酔っ払いに紛れて力尽きるシーン
あのキャラどうなった?とか7年も殺人なんでバレないの?とかいろいろツッコミどころはあるけど、全体的に説得力があって面白かった。