とぬお

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章のとぬおのネタバレレビュー・内容・結末

1.5

このレビューはネタバレを含みます

原作ファンです。実写化&スペインでの撮影を知ったときは絶対見に行かないな…と思いましたが、「観ないと批評できない」を合言葉にこきおろすつもりで初日に観ました。
以下、感想。

【悪かった点】
·「スゴ味」がないッ!!
主役の仗助、准主役の承太郎のインパクトが薄い…特に仗助。髪型イジられてキレるシーンが何箇所かありますが、そのたびにいたたまれない気分になるほど迫力がなかった。残念です。

·テンポが悪い
原作に寄せて丁寧に作ろうというのはとても伝わってきました。が、ジョジョの独特なテンポ感をそのまま三次元に当てはめるのは少々難があると思います。特にバトルシーン。ジョジョはゴリ押しバトルじゃなく機転で勝つところが魅力でもあるんですが、もうちょっとテンポよく表現できなかったのか??という感じです。間延びしちゃっていた。

·カメラワークが残念
聞いたところによると、原作のカメラワークをそのまま採用してるらしいですが、そこは別に重要視するとこじゃねーだろ、と思わずツッコミ。まあ喜ぶファンもいるとは思いますが、個人的には映画の魅力を殺してしまっていると感じました。

【良かった点】
·仗助の成長と家族愛
仗助が「自分が杜王町を守っていく」という気持ちに至るまでの背景として、良平おじいちゃんや家族のシーンを掘り下げて描いていて、感動できました。

·虹村兄弟
今回最も評価できると思う点です。ビジュアルがやたらと美しいのは置いとくとしても、芯はきちんと原作で、プラス妖しさのある岡田形兆、そして今作で最も再現度が高かったと思える真
剣億泰。虹村家族は原作読んでても胸が熱くなるシーンですが、よく表現できていたと思います。

·CGのスタンドバトル
そもそもそこだけは普通に楽しみにしていたので、あまり新鮮味なかったですが、やはり映画でないと出せない迫力というものがあるなぁという感じでした。一番すごいと思ったのはバッドカンパニーかな。(やっぱり虹村推し)


ほかにも色々あるけど、総合的にみて、20点くらいかなと。
ただ不思議なことに、もう一回観て細部を観察したい気持ちになっているので、駄作と切って捨てるほどのものでもないかな?続きも、制作が決まったら観に行くと思います。
結局、ジョジョのストーリーや世界観を愛してるので、映画も憎みきれないのかなぁ。笑
今週末もう一度見に行こうかと思っているので、新たに気づいたことがあればまた追加します。


8.11 二回目鑑賞追記
·やっぱりどうしてもテンポが悪い
·吉良吉影が静かに暮らす気なくて草
·由花子さんは別に出さなくて良かったのでは?小松菜奈ちゃんかわいいんだけどさ!!
·スペインは二回目になると全く気にならない
·アニメを見ていて気づいたが、四部ってぽかんとしたまぬけな日常パートと殺人鬼が潜む恐怖の対比がいいのに、映画だと終始薄暗くて四部っぽさがない

うーん、やっぱり映画としては微妙だなぁ笑
とぬお

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