SFで登場人物各々が特殊能力を持つ作品と言えば「SPEC」を思い出します
現実ではないから果てしなく話を作り上げる事もできるし個人的には好きなジャンルです
サクラダリセットを観て想像していたものとは違いました
繊細で穏やか、壮大なものではなく身近な悲しみを消し去り再構築していく、権力や富のために能力を使うのではなく、それを受け入れ普通の生活をしている、とても新鮮です
あらすじを含めるととても長くなるので、それ以外で
浅井ケイ役の野村周平さん、感情があまり出ないというか記憶保持という能力故の、全てを理解し悲しみが蓄積された繊細さが物凄く伝わって良かったです
作品の軸としてしっかりした存在感もありました
春埼美空役の黒島結菜さん、繊細さが伝わってきました
そもそもは大好きな恒松祐里さん目的が大半だったのが、とても良い作品に出会えるきっかけになり良かったです
前編に出演されていた加賀まりこさんと大石吾朗さん、この作品に深みと重みを一層持たせています
時間の前後や謎など頭が混乱しそうな内容ですが深川栄洋監督の構成と編集、とても観やすく同時に心動かされました
そして印象に残る程良かったのが音楽、作風を盛り上げ感情が高まるのを実感しました
プロデューサーの中に春名さんのお名前が、間違い無く良い映画ですよね、笑
後編は少し空気が変わり権力が絡んでくるのか動きも激しくなる模様、前後編がただの続きでは無く空気の変化の切り替えになると、それは素晴らしい事だなと思います