待ちきれずに朝一で
ドラマ→劇場版が既に決まっていただけあって原作の面白さが物凄く伝わってくる作品。韓国作品にも負けてないんじゃないかと思わせる日本のサスペンス。まだ原作は完結してないらしいので映画の一部はオリジナル
ごく普通の家族が家族を守るために罪を重ね奮闘奔走する。鳥栖家だけじゃない様々な家族愛が交錯するのがこの作品の面白さの一つ
ドラマ版のような二転三転するスピード感スリリング感はあまり無く少し物足りないが娘が父親の真相を知り追い詰め収束させようとしていく過程が何とも切ない
ドラマ版でも常に感じてた鳥栖家と間野会の攻防の中で都合の良さを感じてしまうのは同じだけどそこを突っ込んでしまうと作品が成立しないので
殴られ蹴られ監禁され傷だらけの佐々木蔵之介さんが観れるのはレアで家族思いの父親役が凄くハマってたし、ドラマ版のあるシーンは何度観ても爆笑してしまう名演
母親役の木村多江さんも最近こういう役多くて嬉しい。同じ愛情で多くを詮索せずに夫に加担してしまう様も切ないし、今までの歌仙像からして最後の選択は違和感もあったけどあれも家族を守り続けるための選択で
「映像研」からずっと待ちわびていた齋藤飛鳥さんも凄く良かった。まさかの捜一の刑事に。イメージを覆すようなアクションのキレやパワフルさ。涙のシーンではもらい泣き
今作で初めて知った高橋恭平さん(と思ってたら「メタモルフォーゼの縁側」に出てた！)。半グレ役だけどかなりの被害者で。出てくるのはかなり後半だけどやっぱり彼が出てくると格段に面白くなる
淵上さんは相変わらずかっこいい。音尾琢真さんはドラマではチンピラ幹部役だと思ってたけど元傭兵の殺し屋だったのね
劇場版キャストで立川談春さん、存在感ある上に途中まで敵か味方なのか善か悪なのか分からずハラハラ。津田さんは良いんだけどなんか終始クネクネカクカクしてて大物ラスボスとしての迫力というか狂気があまり感じられず。ドラマの吉田栄作さんのほうが何をしてくるか分からない恐怖感があっただけに
鳥栖に接触してくる大沢役の宮世琉弥君が今作ではキャラクターも相まって特に良かった
あと映画観て出てるの初めて知ったあの実力俳優、正にイメージ通りの役でした笑
【以下少しネタバレ】
結果的に警察の最重要案件である間野会を壊滅させた鳥栖と犯行動機を鑑みた時に罪の重さってどのくらいだったのかというのが凄く気になる
