矢吹健を称える会

スウィート17モンスターの矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)
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 家族のことがなんとなく鬱陶しく感じられたり、友人とうまくいかなかったり、自意識過剰になったり、まあそんなのは確かに誰もが多かれ少なかれ身に覚えのあることだろうが、このナディーンさんという主人公の悩みはどうも抽象的だと思う。兄貴が嫌いとか、クラスで孤立しているとか、断片的な設定だけは伝わるけれど、なぜそうなのかという具体的なディティールが欲しい。いや、すでに描かれていて、それをキャッチできなかっただけなのかもしれないのだが。

 年齢も性別も境遇も違うとはいえ拗れ加減ではなかなかのものがあると自負している小生、非常に楽しみにしておったのですが、まったくピンと来ず途中退場した次第です。ウディ・ハレルソンの素晴らしさは改めて感じましたが。