17歳のネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)のこじらせ女子ぶりが素晴らしい！
女子高生特有の過剰な自意識が爆発。
親友は私と価値観が同じなのは当然。なぜ大嫌いな兄と付き合うの？
大好きな憧れの彼は、私の理想通りに行動するのが当然。なぜ紳士的じゃないの？
自分の思い通りにならずにイライラし、周りに当たり散らすネイディーン。でも、なぜか憎めない、どころか愛しくてしょうがない。
そして悩みを聞いてくれるブルーナー先生(ウディ・ハレルソン)が本当に素敵。突き放すでもなく、偉そうに説教するでもなく、程良い距離で接してくれる。学生時代に出会いたかった。
今の学校にこんな先生がいたら、どれだけ救われる学生がいるんだろうと思ってしまう。
ネイディーンがぶつかり傷だらけになりながら、最後に一歩前に進めた時の笑顔。本当に柔らかく素敵な笑顔に、心から良かった！と思えた。でも、悩みながら、もがき苦しんだ日々も無駄にならないよ！17歳のネイディーンを忘れないで！と語りかけたくなった。
ネイディーンと一緒にイライラしたり、涙ぐんだり、まるで自分自身の物語かのように楽しめた最高の作品だった。
