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ジェーン・ドウの解剖のtetsu0615のネタバレレビュー・内容・結末

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

怖えぇーなホラー作品

ある一家惨殺?事件の地下から見つかった身元不明の女性の遺体(ジェーン・ドゥ)

彼女の検死を担当する検死官とその息子に襲いかかる恐怖を描くホラー作品

解剖と聞くと、最近ドラマにもなった死因を探るミステリー作品(アンナチュラル的な)とも思えるが(謎を探る要素がゼロではないとはいえ)こちらはガッツリホラー作品である。
そして、解剖なので血やら内臓やらが画面にガッツリなのでそういうのを見るのが苦手な人には注意が必要

序盤では遺体の発見から、登場人物の紹介、そして舞台となる解剖室及び遺体安置所の紹介、そして後々の恐怖描写に繋がるであろう伏線の数々が紹介される(入口が一つしかない地下、遺体の鈴、カーブミラー、古めかしいラジオなど)

そこからはしばらくは遺体の死因を探るミステリーのように進んでいくが、彼女に隠された様々な奇妙な特徴とあまりに不可解な現象が次々と起こり、彼らを恐怖へと導いていく…

怪奇現象が始まってからはノンストップで追い詰められていくホラー作品へと加速し、冒頭の伏線を怒濤に活かしていく

ここからはネタバレオンパレードでいきましょう↓

彼女の遺体から儀式めいたものが見つかってからは、彼らへの猛攻は止まらなくなる

彼女の正体ははっきりとはしないが、げきの予測では昔魔女として拷問されたらしく、その結果悪魔か悪霊になっていると思われる
そして現代にその復讐を遂げるように関わった人間を惨殺していると(冒頭の一家も恐らく)

まあ、ここにツッコミを入れるのは野暮なのだが、彼女の遺体に関わった人間全て死んでいるのか?という点
冒頭の一家より前はどのようにしていたのか予想がつかない。(冒頭の一家がたまたま掘り起こして発見したから始まった?と考えるべきか?じゃないと彼女に関わる=死という発想に行き着く人間がいてもおかしくないはず…)
…まあ、ホラー作品にこの辺のツッコミはしないほうが良いだろう笑

で、今回の被害者たちは全くの巻き込まれ型である。
呪われてると評判の家に入ったわけでも、呪いの呪文を唱えたわけでも、誰かの恨みをかったわけでも、予知夢をみたわけでもない、むしろ実直に仕事をした結果巻き込まれてしまう可哀想な方々である。

巻き込まれた結果は猫は謎の力に襲撃され、息子の彼女は襲撃者に間違われ?死に、検死官の父親は命がけで息子を守るために死を選んだにも関わらず、生き延びたかに見えた息子も落とされるという救いのなさはさすが

相手があり得ない超常現象なので抗うすべもなく、次々襲われるのでなかなかハラハラするし、煙のなかで襲撃される描写は見えない恐怖を煽る効果と同時に特殊メイクやCGを使わない予算にも優しい恐怖描写でgood!笑

鈴の音やラジオなど音も恐怖描写に一役買っていてなかなかゾクゾクさせる

ラストなどはこれからも彼女の呪いは続くのかという恐怖の煽りかたで大変よろしゅうございました
今後も続くならアメリカ中の検死官やら全滅しちゃいますけどね?笑
あと、アメリカの解剖ってマスクとかしないのかな?とは思いました笑
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