回想シーンでご飯3杯いける

ブルー・ジェイの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

ブルー・ジェイ(2016年製作の映画)
2.3
高校時代の恋人同士が、24年ぶりに故郷で再会する。「じゃあ、お茶でも」と最初に入ったのが、タイトルにもなっている「Blue Jay」というコーヒースタンド。どうやら本作のロケ地であるカリフォルニアに実在するそうで、「昔に比べて不味くなったね」という台詞からも、彼らは昔もここでデートしていた事が伺える。

華やかな都会のバーでは無く、山深い国道沿いのコーヒースタンドでの再会。まるで24年前の続きのように、ごく普通に会話が弾み、やがて空き家状態になっていた男の実家で夫婦ごっこを始めてしまう。会話劇を中心にした構成は、あの「ビフォア」シリーズのようだ。そう、僕には良さがあまり分らなかった、あのシリーズ。

男女の思いを台詞だけで描いていく手法がどうも苦手。しかも本作の女性は既婚者で、何だか奥歯に物が挟まったような会話が延々続く。その不自然さの理由が最後に明かされるわけなんだけど、それもまたイマイチ釈然としない感じで、、、。

観る人の年齢にもよるのかな。2人は24年前に高校生だった。つまり現在はアラフォーって事になるはずで、それより少しだけ年上の僕からすれば、まだまだ昔を振り返るような年齢じゃないのにと思ってしまう。例えば20~30代の人が観れば、年を取っても恋を忘れない2人が素敵って事になるのかも。