YAZ

毒薬/我慢ならない女のYAZのレビュー・感想・評価

毒薬/我慢ならない女(1951年製作の映画)
3.7
サッシャ・ギトリの観る

観光客も寄り付かない田舎町。
殺したいほど憎しみピークな
老夫婦の話

弁護士と神父の話でも

最近話題になってるフランス映画でも
テーマの一つと思われる現行の裁判制度
での裁きは正当ですか?と
弁護士繰り出す屁理屈で決まるゲームと
成ってませんか?

まぁそんな話で肉親殺しのケースはほぼ
無罪勝ち取ると豪語する弁護士。
彼の噂聞きつけた夫は弁護士に相談する
と無罪へ向かう物語を作る弁護士

夫が相談するもう一人は神父
愚痴を聞いてるだけで何の解決策も出せ
ない。それが神父の役目なんだけど神の
力は何の役にも立たずとの皮肉にも思え


神父絡みでは殺人事件が話題に成り観光
客増えて村の活性化となるが事件前に
村人が活性化への手段を神父に提案する
件が有る。人道的でない手段を否定する
神父でここでも神は役立たず

ブラックコメディ装い老夫婦の話の影で
神の存在否定してるかのような一面が
チラホラであります

サッシャ・ギトリ3本しか観てませんが
面白い!というほどでもなく映画よりも
演劇っぽいのは確かでキッチリと作り込
み過ぎ感は性に合わずです。
ロシア生まれの演劇人なのでそうだよな
という所ですけど

ミシェル・シモンの個性がキッチリ感を
薄めてるようにも思うのでナイスなキャ
スティングかもしれない。さすが名優
YAZ

YAZ