アー君

ビリディアナのアー君のレビュー・感想・評価

ビリディアナ(1960年製作の映画)
3.0
ルイス・ブニュエルが得意とする“反”宗教的な世界観を表現したかったのだろう。

乞食たちの裏切り、ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」のオマージュとかは見どころのシーンだと思うし、ラストの雰囲気は悪くはなく最近の映画にはない独特の「間」があり楽しめた。

聖と俗、美と醜など対立するアンビバレントな関係の皮肉を映像で伝えたかったのはなんとなく分かる。しかしカトリックの土俗的な問題をアイロニカルに描いたのかといわれれば理解し難かった。また進行が淡々として物足りなさはあった。

[ブルーレイによる購入・視聴]
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