ビリディアナの作品情報・感想・評価

ビリディアナ1960年製作の映画)

VIRIDIANA

製作国:

上映時間:91分

ジャンル:

4.0

「ビリディアナ」に投稿された感想・評価

Sari

Sariの感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

2015.2.5鑑賞
ルイス・ブニュエル監督特集にて

「ビリディアナ 」
Viridiana (1961年スペイン/メキシコ)
修道女のビリディアナが叔父の家を訪ねて…と序盤は難なく観れたのだが、その後が凄かった…‼︎
エロティックかつ暴力的なシーンが、カトリック協会から避難や大きな物議を醸し当時上映禁止になった曰く付きの作品。
「皆殺しの天使」も凄かったが、こちらの方が宗教的で更に難解な作品だった。
印象的なシーン多々あるが…何とも狂気的な
乞食達の最後の晩餐が白眉。
大合唱〝ハレルヤ〟が耳から離れない!
シルヴィア・ピナルの美しい顔は勿論のこと、彼女の美脚がアップで撮られたシーンなど、 モノクロながらもその拘りの耽美さにも溜息。
ラストの引きのカメラワークが美しく印象に残っている。
yadakor

yadakorの感想・評価

5.0
おれが好きなのはこういう作品なんだよ
乞食が乞食たる所以がよくわかるし、宗教を非常に上手く捉えてる
キリスト教はそれをテーマにするだけで、捉え方にかかわらずいい映画になる傾向があると思う
mtmg

mtmgの感想・評価

4.1
女性が救われない感じはラース・フォン・トリアーの映画を思い出させる。横並びの構図で最後の晩餐ぽいシーン、悪趣味だなぁとは思うけどキリスト教徒でもない日本人からすると普通に楽しめた。生意気な感じの子役の演技が現代的で良かった。
konomo

konomoの感想・評価

3.6
考えてみればそもそものことの起こりは、嫌がるビリディアナを「行くべきよ」とおじの元へ無理矢理行かせた尼さんで(あんな美人を!独身(変態)男の元へ!)。
「私、いつも神の御許で正しいことしてるわ!」って顔してる人が実は災厄を呼び、それに気付かないで自信満々の顔してるという迷惑さ。

お祈りと工事の音のコンビネーションのとこ面白かったなー。
これぞ人間だと言わんばかりの映画。信仰も偽善も犬に食わせろといった具合に神の不在、人の本質は悪であることを容赦なく暴き出すので絶望を通り越して爽快さすら感じる。浮浪者による最後の晩餐には何故だか泣きそうになってしまった。それにしても哀しみのトリスターナといいブニュエルの描くブルジョワ変態ジジイは本当にキモいな。
最初の1カットで傑作と確信しうる。軽やかなカメラの動きと人物の出入り、決めに行く画面の力。自動的に動く動物的な人物たち、『ゲームの規則』みたいだった。
cinemar

cinemarの感想・評価

-
非情、非情、非情。
皮肉、皮肉、皮肉。

美しい物が汚されていく美しさ
イメージフォーラムにて。奥行きのあるショットに痺れ、聖女の如き無償の愛が辿る末路に悲喜劇をみる。人間の良心だとか清貧だとか自己犠牲だとか救済だとかを残酷な笑いに変えてみせるブニュエルの姿勢は、反キリスト的とまではいかないまでも、現実的な皮肉に満ちていて、マルキ・ド・サドの小説を彷彿とさせる。後年の『銀河』よりはシュルレアリスム感が抑え目なのでブニュエルにしてはシンプルで分かりやすい。

ハレルヤの劇的な効果とか縄跳びやダンスに興じる足のアップなどの異様に動的であり静的でもあるショット、違和感満載なモンタージュなどはっとさせられる場面多数。
Keny

Kenyの感想・評価

4.0
馬車につなげられる犬を助ける。また同じようにつなげられた犬が通り過ぎるが気づかない。
思うに、救うというのは本来キリストその人にしかできないのだよ、とブニュエルさん。我々にできる宗教活動はせいぜい汚らしい人間たちのありのままを愛するということだね。
ホームレスたちに最後の晩餐をさせる痛快な皮肉。神聖であることを諦め世俗に落ち、ヘンデルのハレルヤからロックへと堕ちていくなんて最高すぎるだろ?
紫色部

紫色部の感想・評価

4.0
2018.1.12 イメージフォーラム

動くものが悉くショットに収まっていく無神論的カタルシスと、流れる時間をも打ち消してしまう静止画ショットの破壊力にやられる。傑作。
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