TAK44マグナム

ヘッド・ショットのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

ヘッド・ショット(2016年製作の映画)
3.6
俺って殺人マシーンだったの?ビックリだなあ、もう!


「ザ・レイド」で、なんかずっと戦っていた気がするイコ・ウワイス主演の格闘ハード・ヴァイオレンス・アクション!
今回も、途中からずっと戦っています!


記憶をなくした男が海岸に打ち上げられ、美人の女医さんがキャッキャしながら意識が戻るのを待っていました。
やがて眠りから覚めた男はイシュマエルという名前をもらって生活をはじめます。
女医さんと仲良くしていると、ある日、女医さんの乗ったバスが何者かに襲撃されます。
イシュマエルは拐われた彼女を救うために、何故か身体が覚えていた殺人技を駆使、次々と襲いくる殺し屋どもを返り討ち!
そうこうしているうちに記憶が戻り、自分が何者だったのかを思い出すのでしたが・・・・・


まあ、つまり、「ボーン・アイデンティティ」って事ですね。
イコ・ウワイス版ジェイソン・ボーン!
記憶をなくして普通の男のように振る舞っていたら、その正体は殺人スキルがハンパない人間兵器だったという・・・

とにかく人がバンバン死にます。
悪党だろうが一般人だろうが容赦なく死にます。
格闘アクション主体の映画ですけれど、やたらと銃器を撃ちまくる場面が多いのも特徴。
冒頭の刑務所なんて凄いですよ。
銃もった囚人と看守が睨み合いするのかと思いきや、みんな隠れもしないで真正面から撃ち合いをおっ始めるのです。
当然、弾があたってみんな討ち死にDEATH!
あとにのこるは死屍累々という、この何も考えていないんじゃないの感がアホだけれど素晴らしい。

中盤以降は、トンデモ犯罪者であるリーの部下たちとのタイマン勝負がメインとなりまして、サシのバトルが続きます。
リーって奴は本当のワルでして、さらってきた子どもたちを、いまにも貞子が出てきそうな井戸に落として最後の一人になるまで戦わせ、生き残りを自分の手駒とするために格闘トレーニングをほどこすという、「魁!男塾」の伊達臣人か!っていう異常なソルジャー養成学校を経営しておるのです。
リーの命令には絶対服従。
まるで「ターミネーター」のように警察署にカチコミをかけさせたり、
平気で無茶をやらせるので、たぶんそれがイシュマエルが離れたくなった理由なのではないかな?
劇中ではイシュマエルがリーを裏切った理由が結局語られずじまいでしけれど・・・。

警棒使いのベシやナイフ使いのリカなど、かつての仲間たちを撃破、ついにイシュマエルはリーと対峙します。
リーは中国拳法なのかな?
イシュマエル・・・イコ・ウワイスはお馴染みのシラットを炸裂させ、このラストバトルは血脇肉踊る名勝負でしたね。
蹴られるは、ぶん殴られるはで、二人ともグッチョングッチョ!
白目むいても戦い続けますよ!

ドラマパートは無難な演出で、そこまでグッとくるお話でもありませんでしたが、やっぱり暴力オヤジよりもカワイイ女子(おなご)だろ!と、この世の真理を説いていて納得できましたねえ。
最初に「ボーン・アイデンティティ」みたいと書きましたが、これって「仮面ライダー」的な「裏切り者が組織を破壊する」というプロットそのまんまなので、すんなりとお話に入っていけました。

いや〜、それにしても、あの女医さん!
ドンピシャで好みです!
また、メガネっ娘というのも萌えるじゃないですか!
インドネシアでは有名な女優さんなのかな??
敵の女子も良かったけれど、ギャング襲撃場面での顔を隠している姿の方が格好良かったですね〜。

意外と最初の方はジャッキー・チェン映画のようにコメディぽい要素もアクションに取り入れられてましたが、先へ進むにつれてドンヨリとした鉛色の空みたいなマジバトルが繰り広げられます。
そんなわけで、ガチで痛そうな格闘アクションを観たいならオススメです!腫れまくった拳骨にシビれましょう!


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