またしても原作者・高橋留美子の非凡性が伺える今作。
減量に耐えられないボクサーと見習い修道女という、普通は相容れないカップリングのラブコメディ。
まず、高橋留美子のあしたのジョーへのオマージュが感じられるよね。
リングでゲロるのはまんまだし。うる星でも何度かジョーのパロディギャグは行われていた。
この話が、高橋留美子のフィルターを通した彼女なりのジョーへのアンサーだと言っても過言ではないと思う。
アニメ化において、演出はこれまた巨匠の出崎統(さきまくら名義)
当然、アニメ版ジョーを意識しての起用は間違えないでしょ!
また出崎演出が所々に冴える!ジムオーナーが戯れる将棋の駒などをキャラの行動や心境の変化に合わせたり、実に巧い。
シスターの恋愛とか良いのか?とか、通りすがりのシャドーボクシングにたまたま対戦相手が殴られるとか、多少無茶な所も多いが、そこはご愛嬌。