ポワロ好きとしては観るしかないと思い、かなり期待して観た。なにこれ、すっげーじゃん!! ものすごく楽しかった!
最初、ポワロと言えばデビッド・スーシェのイメージが強いので、ケネス・ブラナーを観て違和感を感じないかと少し心配していたけど、すごく合ってて感激。そして、とにかく映像の美しさ、ダイナミックなシーン・カット、すべてに感動。昔の映画のイメージが頭に残っている自分としては、こんなにもスマートにキレある作品になっていることにもびっくり。
ただ、あらすじを知っている身からするとこの内容で十分だったが、もしかすると初めてオリエント急行殺人事件を目にする人にとっては、謎解きが早すぎて置いてけぼり感があったかも。でも、余計なことを気にする暇もないほどテンポも良く、最後まであっという間だった。
ケネス・ブラナーはさすがだね。謎解きの口上(「最後の晩餐」を連想させる絵もドラマチック)と最後の語り、最高に痺れた。これぞシェイクスピア演劇の名優こそがなせる技か!! 最後は思わず涙ぐんでしまった。
そして、とにかくキャスティングが豪華すぎでしょ。カドフェル好きとしてはデレク・ジャコビがバトラー役で出てきたときにも興奮。
いやー、観てよかったーーー!