澤崇さんの映画レビュー・感想・評価

澤崇

澤崇

82 年 07 月 生まれ。写真も好きです。https://www.flickr.com/photos/senseflow2007/
あと音楽も好きです。

はじめてのおもてなし(2016年製作の映画)

4.0

観終わったあと、なんだかまるで緑鮮やかな初夏のように爽やかな映画だなぁと感動した。難民というドイツが近年抱える社会問題として注目されている題材であるにもかかわらず、難しさも説諭くささもまったくなく、国>>続きを読む

ONCE ダブリンの街角で(2006年製作の映画)

3.4

手持ちカメラのような撮影。舞台っぽさも映画っぽさもない役者の演技。アコースティック中心のストリート・ミュージック系の一連の音楽。すべてが自然体で、まるで自分がその場にいるかのような、ある意味リアルな臨>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.1

US の映画館で鑑賞。こんなに大興奮の連続なミュージカル映画は久しぶり! とにかく音楽すばらしすぎる! ビートの効いたアップテンポな曲は四つ打ちの力強いリズムに興奮させられたし、男女のデュエットは掛け>>続きを読む

ホーム・アゲイン(2017年製作の映画)

2.2

良くも悪くも普通、という感想。批判を恐れず言うならば、ちょっと昔の少女漫画的な、悩みも苦しみもない理想的な世界の中で繰り広げられるラブ・ロマンス、といった感じ・・・。もっと心理的に深掘りされた葛藤とか>>続きを読む

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.4

ストーリーは普通なのに、不思議とすごく心が温かになる映画だった。幸せの定義ってなに?という生きていく上でとても大事なことを、優しく理解のある父親と数学の真理の追求に取り憑かれた祖母というわかりやすい対>>続きを読む

浮雲(1955年製作の映画)

3.1

開始早々から、言葉のやりとりや高橋秀子の表情・演技から匂い立つような感情の機微に心が動かされて、なんて叙情的な映画なんだとため息が出てしまった。なかなか普通の映画では感じるのことのできない「雰囲気があ>>続きを読む

野菊の如き君なりき(1955年製作の映画)

4.0

野菊の墓を読んだ時、なんて儚く切ない物語なのだろうと感じたけれど、涙を流しはしなかった。それは自分の想像力が足りていなかったのかもしれないし、自分がまだ幼かったのかもしれない。でも、今回は終始、心の中>>続きを読む

カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)

3.1

富士フィルムを使った国産初のカラー映画らしい。衣装だけでなく、景色も含めて、極めて色彩豊かで驚いた。

ストーリーはコメディの王道。大げさなまでに誇張されたストリッパーとしてのキャラクターはただコミカ
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麦秋(1951年製作の映画)

3.8

娘の結婚話をきっかけに、家族が離れ離れに散らばってゆく様子を描いた映画。戦後間もない頃の映画であるせいか、戦争の爪痕(次男)がまだ鮮やかに残りつつも、女性の社会進出であったり、自動車にあふれる東京の街>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

4.0

初めて観た。お恥ずかしいことにてっきり「羅生門」を原作にした映画だと思っていたのだが、開始早々、「藪の中」がベースになっていることに気が付いた。でも、一番の肝となるメッセージは「羅生門」に由来するのか>>続きを読む

お早よう(1959年製作の映画)

3.5

「東京物語」に引き続き。

子供たちのおなら遊び、面倒な婦人会・隣組、近所のおばさん達の噂話、押し売りの撃退、我儘な子を叱る父親、英語教師の淡い恋模様、子供の可愛らしい意地張りなど、なんの変哲も無いが
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チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密(2015年製作の映画)

2.2

とてつもなくユルい、おバカコメディ。

つまらなくはないんだけど、そんなに面白くもないという。笑いを取ろうとしてるのはよくわかるものの、(押し付けがましい?)安易なネタやジョークのせいか、とてもチープ
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卒業(1967年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

初めて観た・・・けれど、カメラワークと曲、最後のドラマチックな終わり方は好きだが、脚本そのものは好きになれなかった。前半は、遊びや女を経験してこなかった、幼い青年の描写が丁寧になされていた一方で、後半>>続きを読む

ガリバー旅行記(2010年製作の映画)

2.1

うーん。

という気持ちになった。。ストーリーもありふれているし、小人国という設定の面白さも伝わってこないし、原作にはない作り込みを期待したものの、残念ながら叶わなかった。ジャック・ブラックの面白さは
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.8

境界性パーソナリティ障害に近い、精神的な不安定さをかかえる若い女性を蒼井優が演じている。危うい、振り切れた演技がとてもうまかった。

みなそれぞれ社会に適合できない欠落を抱えていつつも、主役 2 人以
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アパートメント:143(2011年製作の映画)

2.4

ブレア・ウィッチ・プロジェクト的な、ドキュメンタリー型ホラー映画としてはまあまあの出来ではないかと思う。単なる幽霊ものではなく、人としての弱さや家族関係の悩みといった人間臭さが、「作り話的過ぎるホラー>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.9

沈黙を観た。2018 年最初の映画鑑賞。

原作は何度も読み込んだものの、映像化されるとここまで新鮮な体験をもたらしてくれるとは思わなかった。ここまで名高い文学作品なのでストーリーに触れるつもりはない
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

2017 年最後に鑑賞する洋画。オリエント急行を観たこともあり、じゃあケネス・ブラナーつながりでこれ観ようと決めた。

終始とてつもない緊張感で息苦しくなりながら、あっという間の 106 分だった。決
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東京物語(1953年製作の映画)

4.1

2017 年最後に鑑賞する邦画。
恥ずかしながら、初めて「東京物語」を鑑賞した。

ここまで有名かつ高く評価されている作品だとレビューだなんておこがましいが、たかだか 60 年ほど前にもかかわらず、現
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ビール・フェスタ 無修正版 〜世界対抗・一気飲み選手権(2006年製作の映画)

2.5

2017 年最後に鑑賞するコメディ映画。

もうバカすぎて意味不明すぎて、半分呆れながらクスクス笑って鑑賞した。余計なことをまったく考えずに観ることができるから、こういう B 級コメディの王道映画はた
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SING/シング(2016年製作の映画)

3.5

新旧の名曲のオンパレードでめちゃくちゃ楽しかった! そして、アニメーションならではの軽快さ。純粋に楽しめる映画。

動物たちの特徴を踏まえたキャラクターがわかりやすく、コミカルに描かれていて、それだけ
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.9

ポワロ好きとしては観るしかないと思い、かなり期待して観た。なにこれ、すっげーじゃん!! ものすごく楽しかった!

最初、ポワロと言えばデビッド・スーシェのイメージが強いので、ケネス・ブラナーを観て違和
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

これを初めて観たのは 10 年前くらい。Amazon Prime にあったので再鑑賞。

改めて鑑賞してようやく、なんで稔は猛を挑発し、服役に甘んじたのか、がぼんやりとわかった気がする。

田舎は閉鎖
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.4

是枝監督のその他の作品、「海街diary」にも「歩いても歩いても」にも通ずるが、父親と子供の関係が重要な要素となっている作品。

何か大事なピースが欠けてしまった家族(元家族といった方がいいかもしれな
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.7

能天気にはしゃぐことのできないようなしこりや悩みが潜む、どこにでもある家庭。異なる境遇の登場人物が異なる心情や思いを持ち、家族(義理も含むが)とはいえ、100 パーセント本音ではぶつかることのできない>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

2.7

なんか初回の鑑賞と今回とはちょっと印象が変わってしまったことに驚いた。

前回観たときは、今はなき父親がつないだ 4 姉妹の暖かな家庭を描き、すずが心の拠り所となる居場所を見つけるハートウォーミングな
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マリアンヌ(2016年製作の映画)

3.5

監督や制作陣、キャストの名前からして「これは外れないだろう」と観始めたら、やっぱり間違いなかった。面白い。往年のクラシカルなロマンティック・スリラー映画に通ずる古典的なストーリーではあるけれど、戦争と>>続きを読む

グッドモーニングショー(2016年製作の映画)

2.8

なかなか面白かった。爆笑とまではいかないけど、くすっとくる笑いがちりばめられていて、終始、軽妙なテンポで進むのもよかった。また、テレビ制作現場のリアルさが徹底的に作り込まれている一方で、ところどころ「>>続きを読む

パリの大晦日(2016年製作の映画)

1.0

タイトルとパッケージだけ見て、Amazon Prime で視聴開始。なんとなく邦画みたいな作品だなぁ、と思って確認したら、なんと邦画だった。。。

ちょっと長めの卒業制作作品です、と言われたら納得した
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クリスマス・キャロル(1984年製作の映画)

4.0

名演、名演出の一本。
めっちゃ泣いた。

Dickens の Christmas Carol を初めて(子供向けのやつだし、そしてそれが最後だが)読んだのは自分が小学 3 年生の時で、クリスマスプレゼ
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ポーラー・エクスプレス(2004年製作の映画)

3.3

信じることをあきらめた子供がポーラー・エクスプレスに乗り、友情と数多くの経験を通じて信じる心を取り戻すお話。

とにかく曲がいい! テーマ曲なんて気付くと口ずさんでしまうようなワクワク感溢れるメロディ
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三十四丁目の奇蹟/34丁目の奇蹟(1947年製作の映画)

3.0

リメイク版(1994)しか観たことなかったので、せっかくならばとオリジナルを鑑賞した。

リアリスティックな少女とサンタとの温かな心の交流を描いた物語、と思いきや、サンタ・クロースはいるのか、という問
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セッション(2014年製作の映画)

3.0

なんとかと天才は紙一重。まさにその紙一重なブレを、狂気に応えることのできる狂気、という点に強く感じた。音楽の世界は特に異質な世界で、先生からトラウマになるほどの厳しいレッスンを受けることも珍しくないけ>>続きを読む

イリュージョニスト(2010年製作の映画)

3.1

絵、演出、音楽、すべてがきれいに組み合わさって、作品のユニークな世界観を際だたせていた。こういう雰囲気は海外アニメーションしか出せないよね。デジタルがメインの今日では珍しい手描きタッチ。

ストーリー
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.5

文句なしに面白い! ミレニアムを読んだのはもう 10 年近く前なので、あらすじを忘れかけていたこともあって、新鮮に楽しむことができた。

サスペンスって段々と謎が解き明かされていく過程が最高に面白いよ
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犬と私の10の約束(2008年製作の映画)

3.4

犬好きにとっては涙なくして最後まで観られない作品。

10の約束のひとつとして出てくるけれど、そうなんだよね、犬はいつだってあなたの味方なんだよね。楽しいときも悲しいときも、いつだってそばで気持ちを共
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