天津甘栗

ゲキ×シネ「乱鶯」の天津甘栗のレビュー・感想・評価

ゲキ×シネ「乱鶯」(2016年製作の映画)
4.4
久々に観た新感線のゲキシネ新作は期待値を優に超えてきました。

今作はドタバタギャグやミュージカル要素がほとんどなく、シリアス路線のしっかりとした時代劇。
互いに絡み合う登場人物の人間模様が、綿密に表現されているのが楽しい。
主要キャラはもちろん、脇役に至るまで、動きや台詞や表情などの一瞬の刹那でそれぞれの人生が垣間見える。

キャストはゲスト出演組が少数で、ほとんど新感線メンバーで構成。
通常運転ではギャグネタをかましまくる橋本じゅんさんも、いつになくおふざけ無しの生粋の大悪党。極悪非道、純度100%の悪人顔がたまらない。

カメラ割りが複雑になっていて、新感線のゲキシネは進化し続けていることを感じた。
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