Netflix。
まずまず面白い。
何者かに息子を誘拐されてから3年後。
コ・ス演じる諦めきれない父親は、夢であることを自覚しながら記憶を夢で見ることで、ディテールがよりクリアになる明晰夢の存在を知り、ソル・ギョングの刑事と共に事件の謎に再び挑みはじめる。
明晰夢自体は実際にある現象だが、映画の様な使い方はフィクション。
実際、中盤からはSFの領域に入ってくるのだけど、リアリティラインはまあ許容範囲。
夢の扱い以外にもツッコミどころは多いが、物語の展開は先を読ませず、サスペンスものとして悪くない仕上がり。
これで、夢の持つ精神性の掘り下げまでいくと、「インセプション」みたいに深みを持ちそうなのだが、本作では夢はあくまでも捜査手法に過ぎないので、そこまでは届かない。
韓国映画らしく、観客を絶対飽きさせず、とことん楽しませようという意欲は溢れているけど。
