lapin2004

THE BATMAN-ザ・バットマンーのlapin2004のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

2D字幕にて鑑賞。

法が裁けぬ悪に恐怖と罰を与える、という点では同類とも言えるバットマンとリドラー。警察に敵視され悪党に共感されてしまうザ・バットマン 。バットマンが(ダークヒーローに分類されるとは言え)ヒーローでありリドラーがヒーローでないとすれば、違いは殺すか殺さないかという部分だけなのだろうか。リドラーのいかにもサイコ犯な雰囲気や最後の市民をも巻き添えにしたテロ行為、ブルースが悪人を殺そうとするセリーナを諭すシーン、民衆を導いてみたシーンなどでかろうじて懲悪物語としての体裁を保ってはいるが…なかなか危うい話だ。

「UNMASK THE TRUTH」自警活動家としてのヒーローの〈嘘〉ではないが〈何か〉を暴いたような作品。しかしそこは全体の主題というわけでもないようで(?)、この作品から何をメッセージとして受け取ったらいいんだろうというモヤモヤが残る。不殺の信念、一方で「I'm vengeance.」であることの由来、本作で「I'm not vengeance.」に変わるのか…現状ブルースの内面が見えない。次回作ではもう少しパティンソンバットマンのオリジンが明かされ、このモヤモヤが晴れ、繋がり、活かされることを期待。

前日譚はHBO MAXで!ってのはやめて欲しいなぁ。
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