ミーハー女子大生

ゲット・アウトのミーハー女子大生のレビュー・感想・評価

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
3.1
冒頭から意味不明なシーンで始まる。
これが終盤への伏線になってるんだけど、このシーンの意味が分からな過ぎて、真相が明かされるまで関連性にまるで気づかなかった。

それにしても、ヘンな怖さのある映画だったなー。
冒頭の意味不明なシーンが終わると、黒人の男が白人の彼女の実家に行こうとしているという、当たり前の若い男女のラブラブ話になる。

しかし、その彼女の家に行ってみたら、住んでる人たちがみんな何となくヘンで、かなり怪しい匂いがする。
その中でも、二人の黒人の使用人の怪しさは半端なくて、特に女の家政婦は、不気味を通りし越して頭がちょっとおかしいのか?とさえ思わされる言動と表情をする。
私的には、とにかくこの家政婦がめっちゃ怖かった(汗
出てくるたびに「こいつヤバいこいつヤバい!」と心の中で警鐘が鳴ってたwww

で、この二人の正体が終盤にわかるんだけど「うおー!そういうことかー!」と、最後までこの二人には怖い思いを味あわせられた。
そして、パーティとかで客がわんさか押しかけてくるわけだけど、こいつらがまたみんな怪しい。
しゃべり方が、なんていうか、腹に一物あって、うわべだけニコニコしてる感じね。
んで、客の中になぜか一人だけ黒人がいる。

・・・て、これ以上書くと面白味がなくなるので、その不気味さは映画を観て感じてもらいましょう。
とにかく、終始「なんかヘンで怖い。でもって、これは一体どういう意味なんだ?」と頭をひねらされてしまう映画だったよ。
そんで、最後の最後で気になるのは主人公の友人の立ち位置。
一瞬、「うお!コイツもか!」と思わせる部分があるんだけど、その真相は彼らの会話の訛りを聞いているとよくわかる。

・・・と書いたけど、実は私も映画を観てるときは気づかなくて、この映画を観た英語の喋れる友達に教えて貰った次第。
主人公の友人には言葉に訛りがあって、空港の警備員をやってるもののどこかの地方から出てきた人間だってのがわかる。
主人公が電話でこの友人と会話する時には主人公にも訛りが出るので、同郷の人間だってのもわかる。
そして、友人は最後の最後まで訛ってたままなので・・・。
はい、観た人はこの意味がわかるね。

今から観る人は、ここ注目して観てみましょう。
タイトル「ゲット・アウト」の本当の意味も終盤になってわかるんだけど、この終盤に怒涛のごとく色々と事実が分かっていくというミステリータッチの構成は好きだなー。
脚本がスバラシイ!
真相を知った上でもう一回観てみると、きっと途中になにか発見がある映画だと思うから、もう一回観てみたいなあ。

そして、音でびっくりさせるっていう古典的な怖さの煽り方をしてるけど、どこか古風な雰囲気のあるこの映画には実に合ってて良かったと思う。

ストーリー 3
演出 4
音楽 3
印象 2
独創性 4
関心度 3
総合 3.1

145/2022