黒人や有色人種(白人側から見た)を権力サイドにとって都合の良い存在とし続けるため、国としてあらゆる事を為してきたのが米国。
アメリカの受刑者数は全世界の1/4。
人口は5%にも関わらず。
その意味するところは?
丁寧に描かれる、強大な権力の構造的差別、システマティックな権力の行使はナチスの罪を思い起こさせるほどおぞましい。
1492年のコロンブスの(大陸発見)…実は発見して、声を挙げたのは船員でコロンブスはその手柄を横取りした、発見した陸地をコロンブスは最後までアジアだと思い込んでいたなどの史実からカッコ付きです。
から2020年の今日まで、不当に殺された原住民、ニグロ(アフリカにルーツのある黒人)、ミックスの人々の累計数を数え上げたら国家としての米国の罪は明らかだ。
物心ついてからアメリカのカルチャーに夢中になりアメリカを通じて外国を知っていったので、負の側面も含めアメリカの過去や今をもっと知りたいと常に思っている。
過去から今へ続く問題構造を順を追い、丁寧に解説する本作は子どもにも見せたい1作となった。