コーディー

光のコーディーのレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
3.9
良い映画でした〜河瀬直美監督の映画への向き合い方、その魂込めてる感じが伝わってくる。ただ前作『あん』ほど抜きの部分がなく、やや圧がしんどいとこもありました。やっぱ声の出演のみで樹木希林がいないせいかな?w

視覚障害者向けに映画の音声ガイド制作の仕事をする美佐子と弱視のカメラマン雅哉が最初はいがみ合いながらも徐々に〜ってやつ。
まあよくある展開なんですけど音声ガイド制作って言うあまり馴染みのない仕事や視覚障害を持つ人たちに寄り添いつつも押し付けがましくなく状況や情景を伝える。難しい作業やな〜って思いました。意見をもらいながら訂正していくとことか現場の空気感も面白かったです。
そしてカメラマンとしての命を削られていく雅哉の恐れや苛立ち。永瀬正敏の演技は度々のアップにも耐えるさすがの演技でした〜

少し美佐子とのやりとりにオーバー過ぎる気もしたし急激に惹かれ合う流れもやや唐突wそして水崎綾女、いや美佐子の未熟さも不安定なところも吸収の早さも解り易いけど嫌いじゃなかったです。今まで彼女に注目したことなかったし、ロンハーのドッキリミュージカルの印象しかなかったけどw面白いキャスティングやな〜って思いました。