tomひで

光のtomひでのレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
4.0
河瀬直美はやっぱり良い。彼女の作品は世間に流されてない感じがあり、とても好き。

目の病気に苦しむカメラマン中森と視覚障害者の為の映画音声ガイド制作者、美佐子の話。「映画」が直接絡んでいる話なので、河瀬直美の映画に対する視点、考え方が感じられて面白い。老映画監督のインタビューシーンなどは河瀬直美が実際に何度も経験してきたウンザリするシーンを再現しているかのようだ。人の痛みを想像出来るか出来ないかでこの作品の受け取り方は変わるのでしょう。

「映画ってさ誰かの人生とつながる事じゃない?」

「想像力が無いのはどちらなのかしらね?」

「生きたいと思っても死ぬ事もあるし、死のうと思っても生かされる場合もあるし、そんなもんですよ人間は…」

「心臓なんだよ…動かせなくなっても俺の心臓なんだよ…」
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