猪突猛進型の刑事カール(今回はかなり精神不安定気味)と冷静なアラブ系刑事アサドのコンビが未解決事件に挑む特捜部Qシリーズ3作目。
いつも通り過去の未解決事件と現在進行形の事件が絡み、凶悪な犯罪者を追跡していく。犯人は最初から明らかだけど、完全な勧善懲悪物語ではなく話がどう転ぶか読めないのがこのシリーズの特徴。
前2作に比べ、ロケ地が広がり、スケールアップした印象。そして今回も主人公たちがけっこうボロボロにやられる。
信心深い家庭の子どもたちが狙われるのだが、あまりにも捻じ曲がっている犯人の思想にびっくり。(ほんの少しだけエドワード・ノートンに似てた)
カールとアサドの宗教観の違いもうまくネタに取り入れられていて面白かった。
2人とも饒舌ではないんだけど、認め合っていつも助け合っていて、微笑ましい!