父は逃げ、母は自殺してしまった天才少女を育てる叔父が祖母と自分のどちらが親権を得て育てるべきか思い悩む話。
天才として世界に羽ばたく人材に育て上げるために速やかにハイレベルな学校に通わせたい祖母とごく普通の環境で根本的な人間教育を施すことを願う叔父。
どちらが言っていることも正しく、教育とは何かについて考えさせられました。
劇中では、今年観た作品の中でもトップクラスに好きなシーンがありました。
父が自分を捨てて逃げたことを知り、深く傷ついた少女の心を癒すために、叔父は病院の待合室に少女を連れて行きます。命が誕生する瞬間はみんなこんなに喜ぶ。
言葉で説明するのではなく実際にその光景を見せてあげる、叔父の優しさとその心意気に胸が熱くなりました。
知らない家族に混じって無邪気に喜ぶ少女の普段とは対照的な表情とそれを遠くから眺める叔父という構図が良かったです。
ちなみに僕は無類のネコ好きなので、叔父が飼い猫を保健所から間一髪のところで救出するシーンに1番ボルテージが上がりました。
