やわらか

gifted/ギフテッドのやわらかのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
4.1
周りの評判が高いので観たいと思っていたものの、仕事やら帰省やらで年を越してしまい、かなり後れ馳せながら観賞。
 
この作品は、とにもかくにもマッケナ・グレイスのキュートさが光っている。知的な面や子供らしい純真さ、感情を爆発させた時の感じとか、11歳にして表情で観客の気持ちをいろいろな所に持って行ける凄味がある。天才を演じる天才といったところかな。
 
そのマッケナを不器用ながら温かく見守るクリス・エヴァンスもとても魅力的。これまでキャプテン・アメリカの優等生な印象が強かったけど、今作ではそれにワイルドな感じも加わってとっつきやすくなった。
 
二人の周りを固める脇役の中では、オクタヴィア・スペンサーが辛辣で上手い。「ドリーム」とか「ヘルプ」とか、最近の黒人女性のいい役は全部彼女がやってる気がする。一方でリンジー・ダンカンの鬼ババというか毒親ぶりも素晴らしい。
 
しかし、「ドリーム」を観た時も思ったけど、ハリウッドで作ると社会派の作品であっても(だからこそ?)エンタメとしても隙のない作りになっていて感心する。たぶんだいたい誰に勧めても楽しめそうな。日本だともっとマイナーな感じになるよね。(その分「個人的に思い入れのある一本」には挙げにくいけれど)
 
他の多くの観客と同様に自分も数学が大の苦手で、作品で描かれている問題の意味やそれが解ける彼女の凄さが理解できない。この辺、映画での描写が妥当(リアリティを感じられるかどうか)について本職の人が解説してくれたりすると嬉しいなー
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