類稀な才能を持つ年端も行かない子供のために、周りは何をしてあげられるのか?何をしてあげるのがベストなのか?
子供の思うがままにさせてあげたいが、たとえ両親から取り残された子供とは言え、社会性を養うために"普通"の学校生活が必要だと考える。これは一般的な家庭の望み。
しかし、かなり特殊な能力を持つ子供・メアリーには、その才能を開花し伸ばすために、その子の人生の大半を犠牲にしなければならない。これは選ばれた家庭の望み。
人類の発展のためか、個人的な幸せのためか。
子供は小さな胸を痛めながら、一つだけの望みと引き換えに大人の事情を呑み込む。
「ずっと一緒だ」
という叔父・フランクの約束、それだけ。
なんか、ずっと泣いてた。
ずっと銀幕が霞んでた。
ずっと。