バカヤローコノヤローが飛び交う3部作の完結編。
なんというか、「つまらない」とは思わないのだが、凄い終始「凪」って感じの映画だった。一番近いのは「ソナチネ」かなぁ。悪いが、あっちの方が面白かったな。
エンタメとしてやりたい事がビヨンドまででやりきってしまって、その残り香が潰えていくのを見届けていく感じ。だから、キャラクターとして頑張ってる人たちはたくさんいるのだが、どのキャラクターもあんまりパッとしない事になっちゃったなぁと思った。
アウトレイジより前の北野武映画だと、自分の自殺に至るまでを1本の映画でやっていたわけで、その自殺の所だけで間延びして作ったような印象を受けてしまったな。
「ゴッドファーザーPart3」を考えると、大友にとって決定的に大事なキャラクターを1人作れていれば、かなり印象が違ったんじゃないかなぁと。惜しい作品だと思いました。
