ふっくー

アウトレイジ 最終章のふっくーのレビュー・感想・評価

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)
3.5
アウトレイジシリーズ最終章!

今回は前作での思わず目を逸らしたくなるようなバイオレンス描写は影を潜め、淡々と物語が進んで行きます。最終章としてはこれが完成形なのかもしれません。

組の中の争いがメインで、とりあえず西田敏行が主人公でもいいんじゃないかと思うくらいメインで話に絡んでいるし、普通に怖いよwww
「迷惑もハローワークもあるかい!」って名言すぎるでしょ笑。

新キャラのピエール瀧が本当のクソ野郎で、そもそも今回の事件の発端の張本人でもある。過剰すぎる変態SMプレイが好きなことが、最後はあんな結末を迎えるとは笑。

大友に事情聴取してた刑事(孤独のグルメ)が「上の命令だ、帰っていいぞ」って言った後に大友に「偉そうな口聞いてたのに、上の命令で、帰っていいぞとかころころ態度変えやがって、このチンピラが」的なセリフを言われてヒステリックになる場面が面白かった笑
やっぱり大友が喧嘩売るの得意すぎる異端児すぎて危なっかしいのに恐れられてる感じ最高ですわ。

この業界、稼業って「チンピラ」って言葉は最高の煽り文句で、バカにしてるんだろうか。最高ですね。

チャン会長が謝罪に来た花菱の2人に突然日本語でブチギレるシーン怖すぎやろww

チョイ役だけど、原田泰造がいい味だしてる。下っ端とかチンピラみたいな奴らってどこ行ってもアホな目立ちたがりなことばかりしてて、それを若頭とかに怒られてるんですよね。「ヤクザの俺らかっこいい」みたいな感じでイキっちゃうのもリアル。

あのラストシーンで大友が死ななかったら、また「どう責任とるんや!?」のイタチごっこが始まってしまうので、それを潔く終わらせた大友は最後までかっこよかった。

これで最後となるのは寂しいけど、ラストシーンは最終章に相応しい終わりであったと思います。アウトレイジは普通に怖い人たちが怖い顔で言い争ってるシーンが多いのに、セリフがアドリブも混じっていて笑ってしまいます。西田敏行がほぼ寝てる?ってくらいかったるく話すシーンとか怖すぎて隣に座れません。大杉漣扮する花菱の会長は、証券マンからヤクザの会長に上り詰めたってどういう金が絡んでるの!?!?

シリーズ通してやっぱり一作目の菜箸ドーンからの指ラーメン、椎名桔平の衝撃、歯医者さんのシーンは超えられないですねーー笑
ふっくー

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