幕のリア

散歩する侵略者の幕のリアのレビュー・感想・評価

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
4.1
吹きつける生暖かそうな風。
揺れる植樹。
乱れたカーテン。
のっけから黒澤節全開。

劇団イキウメ演目の映画化ということで、テーマは明確に語られ、役者は立ち位置がわかり良い演技を見せ、世界観はコンパクト。

エピローグは個人的には蛇足と感じたが、ブラックユーモアが器から零れ落ちる程の喜劇性が楽しい。

全編通すと黒澤節は控えめに役者の演出に心血が注がれているかのように感じた。
満島真之介や東出君ら脇役に至るまで言うことなし。
しつこいようだが、キョンキョンは蛇足。
木野花でいいし、エピローグに台詞は要らない。

11月のイキウメ散歩公演は全て売り切れ。
観たい!

追記
開始20分で侵略者に大腸を散歩されてしまい、15分おきに襲う猛烈な腹痛と闘いながらの鑑賞。
ただ、寝不足という概念を奪われたために無事に完走は出来ましたf^_^;

2017劇場鑑賞90本目
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