洋タルト

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?の洋タルトのネタバレレビュー・内容・結末

1.0

このレビューはネタバレを含みます

(´×ω×`)音楽、脇の声優全振り作品!
内容、キャラ付け、どれも苦手!

まず、これって実写ドラマのほうがあったんですね…。知らなかったなぁ…。
そっちの方は観てないんで何とも言えないですが、この作品を観てしまうと、実写の方もなかなか観る気が起きなくなってしまいます…。

ある夏の日、のりみちは友人の祐介と学校のプールで競争することになり、そこに同級生のなずなが乱入。そんななずなはもうすぐ転校してしまうということから、ある考えをそのプールレース後に実行し、のりみちとの夏の日を作っていくというのがこの作品のあらすじです。

ハッキリ言いますと、観ててしんどい!イライラポイントがかなり多い!と感じました。
結構ロマンチックなラストだったのでそこで強引に感動に導こうとしてるんだなという感じがしたので、ラストもマイナスポイントに…。
今回は主に「キャラ」「演技」「巻き戻し?」の3点に分けてレビューしていきます。

「キャラ」
キャラについて、今回は特に気になったポイントでした。
まず、人間関係が全く見えません。なずなとのりみちのこれまでの関係(過去にどんな事があったか?どんな関係だったのか?等)全くなしの状態で進んでいったことから、このストーリーに感情移入できる気が全くしませんでした。
それによってのりみちは、完全になずなの気まぐれで選ばれただけの存在としか映らず、2人の間に恋?が芽ばえるのが不思議で仕方ありません。

そしてこの作品に出てくるキャラの8割はウザい要素があります。

まず、のりみちのつるんでいる同級生のバカさ加減は、中学生だからと割り切って見れるレベルではなく、完全なるクソガキにしか見えませんでした。
教師への悪質なセクハラや、どうでもいい議論で同級生をバカにしたりとかなりのストレス要素があります。

そして、祐介という同級生は特に一貫性がない。なずなからの誘いをブッチしたにもかかわらず、巻き戻し後になずなを連れていったのりみちにはブチギレる。抜け駆けなしというポリシーが彼にはあるのかもしれないけれど、それは自分の勝手なエゴであり、それをのりみちに強要するなと内心イラッと来ました。

あとはなずなの両親です。まず、母親は救いようのないクズで、父親もなずなの同級生と思われるのりみちを殴ったシーンを見ると、DVな父親だったのでは?とさえ思えます。なずなの家出も自分勝手とはいえ、この両親も勝手すぎると感じました。

「演技」
脇の方々は流石声優!と思えるくらいに演技がうまく、全く違和感を感じませんでした。

しかし、問題は主人公の菅田将暉とヒロインの広瀬すず…。
俳優、女優としての2人についてはマイナスな印象はありませんが、この作品での2人の演技はとにかく酷い…。
メインなのに両方がかなり棒読みなので、作品全体を通した茶番劇感が凄かったです。
コナン映画のハズレゲスト声優の棒読みが1時間半続くというイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。きっと「聞いてられない」と思う人が多いのではないでしょうか?

「巻き戻し?」
今回の作品は、なずなの拾った不思議なビー玉をのりみちが過去に戻ってやり直したいと願いを込めながら投げると、その過去に戻るという設定の元で話が進んでいきます。しかし、この設定が自分には絶望的に合わなかった。
自分は今回の作品を観て、「Re:ゼロから始める異世界生活」の完全下位互換のように感じました。

「Re:ゼロから始める異世界生活」いわゆるリゼロという作品については、アニメを数話観たものの挫折しました。その主な理由は「全く話が進まない」からです。
こういった巻き戻し設定のある作品では、過去のある地点まで時間が巻きもどるため、今まで進めてきた人間関係やストーリーも全てリセット。折角ストーリーが進むと思っても、また同じ場面をやり直しという設定がどうも自分にはくどいように感じてしまい、合いませんでした。

そしてこの作品も巻き戻し系(後の話の展開としてはパラレルワールド?)の色が非常に強く、全く合いませんでした。
更にこの作品、リゼロよりも見づらいと思った要素として、過去に戻って変えたい部分がしょうもないという部分があります。
リゼロの場合は過去を大幅に変えないと死にます。こっちは「水泳に勝つ」「電車に乗る」「知り合いや親に見つからない」など、過去に戻ってする必要があるか?と思うようなレベルの事をやり直します(パラレルワールドだったら、自分の都合のいい過去に飛べるということです。)。なので自分はリゼロの完全下位互換だなと感じました。

他にも気になった点がありすぎるのですが、よかった点を上げるなら本当に歌と脇の声優は良かったなと感じました。このふたつでかなりの話題性はできていたと思います。

総合すると、自分はこの作品は全く合いませんでした。しかし、好きな人は好きかもしれないです。演技については目を瞑ってストーリーを楽しむ事ができる人にはオススメです。
洋タルト

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