2回目。
再会映画としては100%。ドラマとは違って90分の尺だから、彼ら全員のディテールには流石に踏み込まない。
あの日、最後に彼女に会ったのは誰なのか。そんな事どうでも良かった。
あの頃の青春はフィルムだった。明らかに現代のスマホ文化では体験できないようなものばかりの過去だった。
皆を取り囲むようにして描かれた彼女の"跡"。映画でここまで人生が動いた人って果たしていたのだろうか。
乾杯か、献杯か...
思い出を自分の思い通りに塗り替えていた奴、好都合な流れから商談に持っていくタチの悪い奴など人それぞれ。止まらないエゴだけが、死なない為の唯一の手段。だから、今だから言える本音が"本音"でない時もある。
映画を撮ることって、果たしてそんなに重い思い入れが必要だったっけ。
jan and naomiの音楽が明らかに浮いているのも郷愁の特異。大橋トリオが登場してからは非自主映画の感覚が出まくっていたが、学生時代のままとはいかない今の生き様を活写していて僕は好きだった。
商用の為に作風を曲げてしまった色々な監督の映画の中で、映画愛にまみれた自主映画が、内輪ムードの彼方に消えた傑作が、まだあるはずなんだよな。
追記:芋生悠出てたってマジか!?