AMY SAID エイミーセッドの作品情報・感想・評価

「AMY SAID エイミーセッド」に投稿された感想・評価

これは完全に舞台用の脚本だよなぁと思った。

それぞれが順番にひとり語りで過去を振り返る。
語られるのは後悔と、現在の自分に対するやりきれない想い。
過去のシーンは映像で描かれることはほとんどなく、すべてが台詞で進む。
当然、セリフは嫌でも説明的になってしまう。
再会して何を語るのか。
どこまで曝け出せるのか。
気の置けない何とかだから虚栄を張るのか、弱みを見せられるのか。

あの頃に戻りたいと思うのが後悔
ああいう風にしておけば良かったと思うのも後悔
そういう事もあったなぁ、と思えたら・・・・多分、今を生きている。・・・・・順調かどうかは別として。

意図したところはそんなところ。
言葉は無くとも、行間はよく理解できた。
キャストと同年代が圧倒的な客席は、共感的な空気で埋まっていたと思う。
“胸がシュン”とする心地良い作品。
僕が映画館に通うようになったのは働き始めてからで、きっかけは、この映画と同じく不在のヒロインの死の真相を巡る密室会話劇の『キサラギ』でした。自主映画には、かつて映研に所属していた人が脚本に自己投影したものが多すぎて、映研に入っていたわけでもない僕は敬遠しがちですが、大好きな三浦誠己さんが主演ということでチョイス。

不自然な直立不動が多かったりセリフがお花畑過ぎたりするのはまぁまぁ気になったけど、どう考えてもリアリティが無いのに入り込めたのは、演じることと演じないことを見極めた役者陣の素晴らしい演技と、それを映画らしさの中に嵌め込む美術とが大きかったかなと。あとは、映画が大好きな自分という要素もあったかもしれません。コロナ禍になってから配信作品をタブレットで観るようになったのだけど、実は初めて泣きました。大橋トリオはズルい。
8637

8637の感想・評価

3.1
2回目。
再会映画としては100%。ドラマとは違って90分の尺だから、彼ら全員のディテールには流石に踏み込まない。

あの日、最後に彼女に会ったのは誰なのか。そんな事どうでも良かった。
あの頃の青春はフィルムだった。明らかに現代のスマホ文化では体験できないようなものばかりの過去だった。
皆を取り囲むようにして描かれた彼女の"跡"。映画でここまで人生が動いた人って果たしていたのだろうか。

乾杯か、献杯か...
思い出を自分の思い通りに塗り替えていた奴、好都合な流れから商談に持っていくタチの悪い奴など人それぞれ。止まらないエゴだけが、死なない為の唯一の手段。だから、今だから言える本音が"本音"でない時もある。
映画を撮ることって、果たしてそんなに重い思い入れが必要だったっけ。

jan and naomiの音楽が明らかに浮いているのも郷愁の特異。大橋トリオが登場してからは非自主映画の感覚が出まくっていたが、学生時代のままとはいかない今の生き様を活写していて僕は好きだった。

商用の為に作風を曲げてしまった色々な監督の映画の中で、映画愛にまみれた自主映画が、内輪ムードの彼方に消えた傑作が、まだあるはずなんだよな。


追記:芋生悠出てたってマジか!?
3786

3786の感想・評価

3.2
長年観たかった。映画ファンほど笑えて共感できる。ほぼ会話劇なんだけど色々な場所を思い返したような気がした。大橋トリオの主題曲とそこに被る映像がまた泣かせにくる。それにしても好きな俳優多い。
nana

nanaの感想・評価

4.0

芝居の巧い人の映画が観たい

満たされるエイミーセッド
 ディケイド

全編会話劇
引き込まれる。

これは演者が一人でも下手ならぶち壊される。そんな作品。

まずヒロインは登場しない。
“語られる”だけ。
観る側がそれを自らに近づけ感じる。


学生時代に映画研究会に所属していた同級生の男女8人。
それぞれが語る“今·現在”
大人の社交辞令と見栄。
20年前に突然無くなったマドンナのエミ。
彼女をしのんで語るうち、それぞれの隠したい本当の思いがさらけ出される。

いない人がいる人を振り回す。
それだけの引力を持ったヒロイン。

同性同士、異性間、大人になってからの格差。曲物の妙
意外な展開と伏線の回収。

面白かった。


卓越した演技力と慎ましやかなセットで綴られる。
作り込まれた華美な演出は一切ない。

役者の台詞と魂で
“向き合う”
そんな鑑賞を堪能したい方に。



ティーチンで登壇した三浦正巳さんはとても素敵。
セクシーイケおじ·渋〜い魅力🥰
板尾創路さんの
「こんなおっさん、どこがええねん!?」
三浦正巳さんファンの20代女子達に放たれる💦
寿司

寿司の感想・評価

2.5
大人のための映画。
きっと思い出す
思い出の数が多ければ多いほど
グッと来るものがあるんだと思う。

ほぼワンシュチエーションで
進んでいく物語なので
限界があるかと思ったのですが
テンポがよく進んでいくので
そんなに気にならなかったです。
日本映画ではあまりない
手法のような気がするので
クサい感じになっちゃうのは
仕方ないのかな?

にしてもDECADEのみなさんは
素晴らしい佇まいの方々ばかりですね。
@テアトル新宿
大橋トリオさん&村上淳さんのトークショー&サイン会付きでした。
みすず

みすずの感想・評価

3.8
吉祥寺の懐かしきSOMETIMEというジャズバーでの同窓会にての会話劇がこの映画のほぼ8割を占めていますが、全く飽きさせず、スクリーンにのめりこめる作品。

ずーっと微かな緊張感/緊迫感を孕みながら物語は進み、ある部分でそれが弾け(あまりに迫真すぎて泣いた)、そこからは堰を切ったように膿が飛び出てくる、ような、そんな印象。

キャストさんたちの演技力(もはや演技とも思えないほど)が素晴らしく、違和感を少しも感じずにラストまで安心して観ていられる。

きっとそんなに流行らないと思う。
でも届く人には届くし、もしかしたらその人数はとても多いかもしれない。
かずを

かずをの感想・評価

4.2
会話劇。ディケイドのそうそうたるメンバー!大人になるってツライねー。
ギズ、ハジ。
話し込んであさになっちゃうって。
ここでたらみんな忘れようって、
濃すぎて忘れられないわ!

虹郎、中村優子、河瀬直美トークショウ!
撮影OKタイムアリ。
河瀬直美監督、虹郎のかーちゃんUAを
しきりにかおりちゃんって呼んでた。
歌織ちゃん、ステキななまえ。
トイレ行ったら、虹郎、普通にロビーで談笑してるし。ユーロスペースのいいところ。
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