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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのIlのレビュー・感想・評価

4.6
今回プロデューサーも務めている主演のマーゴットロビーが脚本を読んだ時によくこんなハチャメチャな話が作れるわねぇと感心したらしいが、真に驚きなのは殆どが事実に基づいてるという事。

何より冒頭からテンポがとても良い。登場人物へのインタビュー映像から始まりどんどん回想が進んでいく。そして止まる事を知らずにどんどんアクセルを踏み続ける。勿論景気付けの音楽も必要だから当時の音楽もガンガンかけて飛ばしっぱなし。挙げ句の果てに回想VTRのはずなのに登場人物がどこぞのデッドプールみたいにこちら側に話しかけて反論したり言いたい放題やりたい放題。そして物語は一直線にこちら側の予想を突き破って不時着する。もう立派な大事故。
ちなみに冒頭から始まるインタビューは後のエンドロールでのある事によりその再現性とえ、マジで言ってたのかよという二重の衝撃を与える仕組みにもなってる。

まぁこのアクセル踏みっぱなしでの俗に言う悲劇と喜劇は紙一重のバランスをちゃんと保ってる。そのおかげで見終わった後の感じもサッパリしてる。

何人ものやべーやつらを従えた、というか振り回されたトーニャハーディングの映画は毒ばっかに見えて実は見る人に優しい優良映画なのかもしれないですね。

(全然関係ないけど、スティーブロジャースって人が書いた脚本の映画にバッキーバーンズの俳優が出てるってね、出来すぎ?)
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