トンボのメガネ

犬ヶ島のトンボのメガネのレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
3.0
ウェス・アンダーソン監督の作品を観たのはこれで3作目ですが…
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『ファンタスティック Mr.FOX』
『犬ヶ島』
これらの三作品の中では、ファンタスティックMr.FOXが1番好きでした。
唯一また見たいと思える作品なので。

三作品に共通して思ったことが2つ。

1つ目は、映像クリエイターとして抜群のセンスの良さ。シンメトリーな映像美だったり、キャラクターであったり、かなり個性的でハイスペック。

2つ目は、途中でいつも寝てしまう…
これは思ったことではなくて、単なる事実ですね。
推察するに、映画の尺が脚本のスケールに対して少し長いのでは?重厚な脚本なら、長さも気にならないかもしれないけれど。
あとは、長所でもあるハイセンスな映像美が逆に、情報過多として集中力のカロリーを奪っているのかもしれない。

彼の作品はコメディ要素も強く、スピード感も大切だと思うので、中盤の中だるみが勿体ない気がした。

いつも途中で寝てしまうので、必ず一度は見直すのですが、あんなにもハイスペックな映像であるにも関わらず、なぜか?その作業が苦痛なのだ。

それはまるで、お喋りな彼氏の長い話を延々と聞かされているような…

実に勿体ない。
贅肉を少し削ぎ落とした方が、よりスマートな作品になる気がして止まない。

何度も見返したくなるような、彼のショートフィルムが見てみたい!