図師雪鷹

犬ヶ島の図師雪鷹のレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
5.0
この映画に出会えて本当に良かった。


あらすじについては、このサイトにも書かれてある上にもっと書くべきことがあるので省略させていただく。


これは、迫害されたり大事な人を失ったりして孤独になった者たちが、愛を見つけていく物語だと私は解釈した。
ウェスアンダーソン監督の今までの作品(少なくとも自分が見た作品)には、家族というテーマが必ず入っていた。こちらにもこのテーマが入っていたが、最も深刻だったように思える。詳しくは書けないのだが、孤独なものたちが失っていたものを見つけたときには心を動かされずにはいられなかった。例え大事なものを失ったとしても、運命が巡り巡ればそれを手に入れることは不可能ではないということをこの映画は教えてくれた。

あと、この作品はディテールがかなり凝っている。ウェスアンダーソン監督特有のシュールさを前面に出しつつ新たな日本を創造するまでには、本当に長い道のりがあったのだと思う。1番大事なところに俳句を持ってきたことも非常にセンスがある。しかもその俳句も名人レベル(だと私は思った)。

脚本も本当に秀逸。敵が本当に容赦ないから目が離せない。

私は、映画に本格的に興味を持ち出したのが去年の10月くらいなのだが、もう少し遅ければ見逃していたかもしれない。本当に、この映画に出会えてよかった。