Inagaquilala

LUCK-KEY/ラッキーのInagaquilalaのレビュー・感想・評価

LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)
3.7
内田けんじ監督の「鍵泥棒のメソッド」をリメイクした韓国映画。例の役者と殺し屋が入れ替わる銭湯の場面は、そのままのシチュエーションで描かれている。韓国にも日本の銭湯にあたる施設があるのには驚いた。

日本版では売れない役者役の堺雅人のほうが目立ってはいたが、こちらの韓国版は、殺し屋役を演じるユ・ヘジン(やや舘ひろしを思わせる)がやたらに存在感があるので、ドラマの中心はやはり殺し屋寄りになっている。

物語の面白さは、貧しい者がリッチな生活に、現金を戸棚に隠し持っている億万長者が汚い貧乏暮らしとなる、「王子と乞食」の貧富入れ替わりにあるが、サイドストーリーとして走る互いの恋愛模様も、華を添えている。日本版よりは明らかに製作費はかかっており、そのぶん入れ替わり物語のメリハリは、より鮮明に感じた。
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